災いクラスの俺様英雄の帰還第3話
第3話
ヒューゴ・オッターズが空港に到着する。首相官邸を目指して車で移動中、携帯電話が鳴る。龍蛇タケル生存説など記者たちがうるさいようだ。その非通知の電話に出ないヒューゴ。少し昔を思い出す。ヒューゴは、タケルの頼みで外の災厄と戦っていた。タケルを除いた聖人たちがレッドアイの首を持ち帰った。その功績が認められ聖人たちは大きな権力を手にした。災厄の力と経過した時間からすでにヒューゴは龍蛇タケルは生きていないと考えていた。
首相から電話がかかってくる。悪魔の塔が崩壊した後、龍蛇タケルの専用直通回線に連絡があったらしい。慌てるヒューゴ。不在着信が何十件も来ている。さらに音声メッセージまで。恐る恐るそのメッセージを聞くヒューゴ。弓比古を見つけ出して殺すとのことだ。イギリスでの仕事を放棄し、すぐに空港へ戻るヒューゴであった。
タケルはご飯を食べていた。おごってくれた2人のスマホを珍しそうに見るタケル。ネットも見れるとのことで、自身の記事を検索するが内容はひどいものだった。特に遺言状が孤児院建設等寄付だったのに、12聖人への譲渡となっていた。怒りのあまりスマホを握りつぶす。
公表しても外見が20年前と全然違うため、相手にされないと考える。とりあえず聖人たちを一人ずつ締め上げることにする。そこに聖人に仕える神的存在の牡羊座の眷属神が現れる。眷属神たちは結界を張り供物を要求してくる。さらに道を歩くふたご座星団のカップルが龍蛇の悪口を言いながら歩いている。さらにタケル本人にも絡んでくる。我慢の限界がきたタケルがケンカを売る。