俺だけレベルアップな件第152話~第160話

水篠VS三君主編(前編)

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第152話

とある洞窟。5人の君主が集まっている。極寒の君主から影の君主が地上に降り立ったと報告を受ける。光の破片より危険な存在となっている水篠を今のうちに倒すため協力を仰ぐ極寒の君主。影の君主は9人の中でも上の存在だから破滅の君主を待ってから行動すべきだという意見も出ている。白炎の君主がどうやら影の君主によって倒されているため、消極的な声が上がるなか、2人の君主が力を貸すことにする。

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雨の中、水篠は君主を探す。君主たちは霊体のため捜索は難航している。
ハンター協会では空席となった会長席に誰が座るか会議をしている。

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S級覚醒者が会長を務めていたことが日本の誇りでもあったが、協会の外からいきなり招こうとしても反発は避けられない。そのため、犬飼を推す声が理事から上がる。実務経験があることと、日本一の戦力を動かせる唯一の人間と言うことで勧められるが、即答できないでいる犬飼であった。
スカベンジャーギルドのビルの地下にトーマスが足を運ぶ。どうやら水篠に贈る品を取りに来たようだ。秘書は最後まで反対している様子だ。世界に2本しかない短剣。世界一の武器をここで腐らせるのはもったいないと、水篠に渡すことに一切の迷いがないトーマスであった。

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第153話

犬飼は会長になることを承諾した。ニュースでそれを見ている水篠の妹。洗い物をしている母親にくっつき、引っ越さないかたずねる。母親はここが気に入っているようだ。何度も手伝いを頼まれ渋々洗濯物を取り込みに行く妹だったが・・・。
我進ギルドの事務所にトーマスが現れた。対応する諸菱の作り笑いが引きつっている。トーマスだけでなくドイツ1のハンターのレナートもいる。もう来てから2時間は立っているが、水篠が現れない。電話にも出ないため消息がつかめないでいる。

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ようやく水篠が帰ってくる。泣いて喜ぶ諸菱。水篠はどうやらレイドに出ていたようだ。水篠が日本に何しに来たかたずねると、腕が治れば食事をしようと約束したじゃないかと返答する。プレゼントも持ってきているから、場所を移そうと話をする。レナートもついて行こうとするが、2人の会話は一級秘密だとついてくることを拒否するトーマス。
食事の席でプレゼントが用意される。トーマスはスカベンジャーギルドをつぶさないでくれたお礼だとケースを開ける。

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カミッシーのオーラを感じ取る水篠。カミッシーを倒したときに最も巨大で鋭い牙を1本記念品にもらえたらしく、それを加工して作ったのだと話すトーマス。これまでの武器と比べ物にならないくらいの攻撃力を持っている。気に入ってもらえたようで満足しているトーマスであった。

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雑談をかわしている2人が急に何かを感じ取る。東京上空に巨大なゲートが現れたのである。

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第154話

これまで世界に現れたゲートの中でも最も大きいゲートが東京上空に現れた。これは始まりにすぎず、世界各地にこのようなゲートが出現する可能性があるとカンファレンスにもいた博士が話をする。水篠が近づいてみるがゲートは閉じている。水篠の携帯に犬飼から連絡が入る。どうやらこのゲートが出現してから3時間の間、他ではゲートの出現がないそうだ。何か嫌な予感がする。
水篠はハンター協会の体育館で特訓に励む。レベルがマックスになったベルと戦っている。しかし、そんなベルですらもう練習相手にすらならないほど水篠のレベルは上がった。

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都内のとあるホテルでは、トーマスがゲートを見上げている。胸の高鳴りを抑えられずにいた。これが人類の歴史の最終章となるのか新たな幕開けになるのかをこの目に収めたいと秘書に話すトーマスであった。

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第155話

街は非難をする人たちで混みあっている。水篠の家族は非難しないようだ。水篠が守ってくれると固く信じている母親。
水篠はビルの上から上空のゲートの様子をうかがう。守りたいものが増えすぎた水篠は、これが最後なら誰と・・・と考え、向坂に連絡をとる。稽古中だった向坂は慌てた様子で、帰っていく。

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2人は遊園地を訪れていた。向坂がこういうところは好きなのか水篠にたずねる。好きってわけではないが、来てみたかったと話す。どうして私とと、次の質問をする。水篠は自分には友達が向坂しかいないと答える。向坂が二重ダンジョンで設計者に向かって水篠は自分の友達だと言ったことを水篠が話す。ダンジョンのことが気になった向坂にまた今度話すと水篠が言う。水篠が乗り物に誘う。しかし、どのアトラクションに乗っても普段の生活の方が刺激が強いため、一般人のようには楽しめない様子の2人。

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向坂に水篠はもっとスリルのあるやつで遊ばないかたずねる。カイセルに乗って夕陽を見る2人。向坂がなぜ遊園地に行こうと思ったのかたずねる。遊園地は、父親が失踪したゲートが出現した場所だと話す水篠。だから一度行ってみたかったらしい。水篠は、もう一つ見せたいものがあると話す。

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2人は満点の星空を眺めながら寄り添うのであった。

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第156話

©俺だけレベルアップな件第156話

あと数日でダンジョンブレイクをするゲートを見上げる名もないB級ハンター。肩がぶつかった大男に突っかかっている。B級覚醒者となったことで有頂天になっていた。次の瞬間、大男が大きく口を開く。そのまま、食べられるB級ハンター。大男が魔力を開放すると、辺りのものが吹き飛ぶ。その衝撃だけで近くにいたハンターたちがやられてしまう。

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大男はお前たちを狩りに来た、自分を獣の王、牙の君主だと話す。
一方そのころ水篠たちは、池のほとりにいた。近くに朝食がおいしいホテルがあるから朝ご飯をそこで食べようと水篠が向坂を誘う。再びカイセルに乗って飛び立つ二人であった。
そのころ日本のハンター管理局は突然現れた大男の対応に追われていた。水篠に連絡がつかないうえに、被害も確認できな状況。そんな中、レナートとトーマスが現地に到着した。

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朝食を食べている水篠にやっと連絡がついた。犬飼が現状を報告する。トーマス達には影の兵士をつけていた。保護対象が戦っているのに兵士たちからは何の合図もない。東京にいる影の兵士たちの信号が異常なまでに弱くなっていることに気づく水篠。座標に使おうと思っていた影の兵士も見当たらない。怪物に影があるか確認を求める水篠。
そのころ東京ではトーマスと牙の君主が激突しようとしていた。

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第157話

ハンタースの最上も現地に到着する。死神・白虎ギルドや全国から集まったハンターたちが対応している。最上は架南島レイドとは比べ物にならないプレッシャーを感じ取る。

©俺だけレベルアップな件第157話

現場には白虎ギルドの白川がいた。牙の君主と対峙した瞬間、動物の第6感が働く。被食者と認識されれば終わると。目を合わせることもできなかった白川。牙の君主も白川に微塵も興味を示すことなくトーマスの近くまで歩みを進めた。攻撃を加えるトーマスだったが、手ごたえがないことに不安を感じる。牙の君主が反撃に出る。一瞬にして形勢は傾く。一方的に痛めつけられるトーマス。レナートも加勢する。

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第158話

牙の君主と対峙するレナート。向かい合ているだけなのに生きた心地がしない。倒れたままのトーマスが逃げろ殺されるぞとレナートに話す。レナートもそれはわかっているようだ。でもハンターだという責任感が彼をその場にとどまらせる。後ろめたい生より堂々とした死を選ぶと強い決意のもと戦いに挑む。

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しかし圧倒的なオーラの前に決意が揺らぎかける。牙の君主の攻撃にも動くことができない。やられる寸前、カイセルが牙の君主を襲う。

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一瞬でカイセルは消されるが、レナートの命は守られた。水篠が加勢に入る。レナートにトーマスを安全なところに運ぶよう指示をする。レナートがほかのハンターとともにトーマスを安全なところに運ぶ。とてつもない殺気を感じる水篠。それも1人ではない。極寒の君主が現れる。牙の君主がどうすればここまでの力を人間の身体から引き出すことができるのか、極寒の君主にたずねる。設計者が知恵を振り絞ったのだろう。影の君主と設計者は手を組んでもう長い。準備期間は十分にあったと返す。その人間の死体は私がいただく、君主はどのような味がするのか気にあって仕方ないと3人目の君主が現れて話す。
雪男の王 極寒の君主
獣の王 牙の君主
蟲の王 疫病の君主 が水篠の前に立ちはだかる。

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水篠が影の兵士を展開する。影の兵士が3人に襲い掛かる。極寒の君主の一息で影の兵士が一瞬にして凍る。

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数は多いが所詮は烏合の衆。水篠の兵士たちはいてる気身動き一つとれないだろうと話す極寒の君主が話す。さらに影の君主は他のどの君主より偉大な力を持っていたが過信しすぎではないかと付け足す。アリたちはもともと疫病の君主の配下にあったようだ。うちの子まで閉じ込めるなんてひどいと疫病の君主が冗談交じりに話す。兵士たちが凍っても動揺していない水篠。やっと会えた。お前だけは許さないと極寒の君主を睨みつける。

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第159話

極寒の君主は氷の魔人を、疫病の君主は蟲に操られた人たちを使って水篠を襲う。牙の君主も参戦する。水篠の短剣は牙の君主の腕を切り取る。

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しかし、すぐに腕は再生する。さすがに3人の君主を相手にするのは大変そうだ。

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そこに氷からベルが脱出してくる。影の君主の元帥級兵士は破壊の化身だと牙の君主が話す。ベルが加わるが劣勢が続く水篠。牙の君主に後ろを取られ、斬られる水篠。ベルは蟲の母である疫病の君主に捉えられる。ベルが影の兵士たちに王(水篠)を守るよう声を上げる。氷に閉じ込められていた影の兵士たちが、氷を割って出てくる。水篠の傷はかなり深いものだったが、状態の回復を使用し、復活する。

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第160話

世界の各地で人々が水篠の戦いをモニター越しに見つめている。
トーマスはヒーラーの回復を受けている。レナートに今の状況をたずねると、まるで世界の終わりを見ているような気分だと返ってくる。国家権力級にとっても、それほど君主との戦いは次元がかけ離れているようだ。
黒須が遠く離れたビルの屋上から狙撃のタイミングを計っている。30分ほど前から死神ギルドの精鋭暗殺部隊が各地に待機し、遠距離狙撃のタイミングを待っている。狙撃に成功しても失敗しても死が頭をよぎる。決断を迫られていた黒須の肩を誰かがつかむ。

©俺だけレベルアップな件第160話

応戦するために集まったハンターたちはその誰もがこの戦いに加わることができずにいる。ただ早く終わることを祈るのみ。
水篠と戦っていた疫病の君主は毒を使うが水篠には効かず、水篠を追い詰めることもなくやられてしまう。

©俺だけレベルアップな件第160話

牙の君主と戦っているベルの信号が弱くなっている。解除することもできない。このままだとベルが消されてしまう可能性があるため、水篠が助けに入る。極寒の君主も牙の君主同様、武器を召喚し水篠に襲い掛かる。

©俺だけレベルアップな件第160話

霊体かは魔力消費が激しい。勝負を急ぐ極寒の君主。2人がぶつかる。極寒の君主のすきをつき、最後の一撃を加えようとしたその時、水篠の背後から牙の君主が襲う。

©俺だけレベルアップな件第160話

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