俺だけレベルアップな件第150話~第151話

極寒の君主VS光の断片編

第150話 第151話

第150話

後藤が見た先には一人の老人が座っていた。気配が一切感じられないため、自分の手には負えない存在だと直感する。外部とのつながりは完全に遮断したと話す老人。

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後藤が君は誰で何の用なのかたずねる。その言葉は聞きたくなかった。光の断片に姿を現すよう話す老人。その器が崩れるのを恐れているなら、どう足掻こうとじきに寿命を迎えると付け加える。言葉を交わす価値もないのだろうと攻撃を始める。すると光の断片が姿を現す。老人はこの最も眩しい光の断片をずっと探していたらしい。これで君たち七つの位置はすべて突き止めたと話す。老人はそのうち2つの破片は破壊済みだと言う。力の差は歴然だが、光の断片は戦闘態勢を崩さない。光の断片から極寒の君主という言葉が出てきた。どうやらこの老人は、9人の君主の一人らしい。2人が激しくぶつかる。

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途中までは互角の戦いを見せていたが、後藤の身体の限界が近づいているようだ。最後は、あっけなく極寒の君主にやられてしまう。

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君たちが新たな器を探すのにどのくらいの月日がかかるだろうか?1年か2年か・・・。残念だが私たちの軍はもう到着する。君たちの兵士がやってくる前にこの世界は終わるのだ。この世界の住民を守ろうなんて無謀にもほどがあるだろう。私たちがその片手間で勝てるような相手に映ったか?と光の断片に話す。光の断片が何の意図もなく戦ってきたと思うかと言い返す。自分たちと同じ方式をとることを予想できなかったが、同様に君たちにも大きな誤算が生じた。と話し、最後の力を振り絞り反撃をする。君主には当たらなかったが、結界のようなものを破壊することに成功する。次の瞬間、後藤の影に潜んでいた、影の兵士が飛び出す。何かを察したようで、極寒の君主が飛び出した影の兵士を始末しようとする。しかし、少しタイミングが遅かったため、影の交換により水篠が姿を現す。

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第151話

なぜ兵力をそれほどまで増強したことを黙っていたのだとたずねる極寒の君主。返答がない。誤算とはこのことかと何かを悟り、水篠を攻撃する。

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水篠の片腕が氷柱に閉じ込められる。しかし、短剣を召喚し、内部から氷柱を割る。戦闘態勢に入った水篠に、極寒の君主は、今日は戦いに来たのではない、あの人間を助けなくていいのかと話す。指さす方向に目を向けると、跪いて動かない後藤の姿が見えた。極寒の君主は後藤に狙いを定める。水篠は戦うか助けるかの選択を迫られる。放たれた氷の刃は水篠のスキルでは止まらない。そのため、自ら止めに動く水篠。投げた短剣をかわす氷の刃。ぎりぎりで水篠が間に合う。

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なんとか攻撃を防ぐことができた。極寒の君主はそのすきにゲートから逃げようとする。水篠は、短剣を極寒の君主に向けて飛ばす。攻撃は当たったが致命傷を与えるには至らなかった。器の分際で傷を与えるとは大したものだと余裕の笑みを浮かべながらその場を後にする極寒の君主であった。

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回復薬でもベルの回復魔法でも傷を治すことはできなかった。何としても後藤を助けたい水篠は命の神水を使おうとする。死期を悟った後藤がもういいと水篠を止める。今日、偉大な存在と接触できたと話す。彼らの計画、彼らと我々の敵、我々がすべきこと、水篠がいてよかったと話を続ける。ゲートとダンジョンは我々に危害を加えるためのものではなく我々を守るために彼らが選んだ・・・。最後に水篠に出会えたことを神に感謝し、ともに戦えないことを悔やみ、人間の味方であってほしいと水篠に伝え、息を引き取る後藤であった。
速報が新聞の一面を飾る。ブラジルの第ハンター「ジョナス」の変死体が川で見つかったこと、日本ハンター協会の会長が何者かに殺害されたこと。クリストファー・リードを含め、トップと呼ばれるハンターたちの死が世界に大きな混乱をもたらした。

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一般人はハンターが守って来たがハンターは一体誰に守ってもらえないいのか、世界の頂点に君臨したハンターたちの死、恐怖そのものだった。

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後藤の葬儀で水篠と犬飼が話をする。犬飼は後藤の死を受け入れられないでいる。水篠も後藤を殺した君主を許せないでいる。犬飼にマスコミを集めるようお願いをする水篠。
記者会見の場では、高度な知能を持つモンスターの集団がトップクラスのハンターを狙っていることや攻撃を仕掛ける際に外界から空間を切り離す魔法を使いターゲットを孤立させることを伝え、できる限り強い仲間と同じ空間にいるよう声掛けをする。そんな仲間がいなかったら日本ハンター脅威会を通して自分に連絡をするよう伝える。
これから君主との戦いが始まろうとしている。

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