俺だけレベルアップな件第46話~第55話

レッドゲート編

第46話

ダンジョンから出てきて家で寝ている水篠は、妹からの電話で起こされる。今日は妹の保護者懇談がある。身だしなみを整え学校に向かう。妹の進路については問題なさそうだが、在学生の中にE級だが覚醒者がいて、ハンターになるため学校を退学しようとしていると担任から相談を受ける水篠。その生徒の名前を聞いて思い当たることがある水篠はハンター志望の朝比奈に会うことにする。

第47話

妹の友達である朝比奈は、水篠が説得しても頑として聞き入れようとしなかった。そのため、ハンターという仕事がいかに残酷で非常か体感させるため、育成という名目でレイドに同行するよう話す。
右京将人が来日する。犬飼が空港で丁重にもてなす。
水篠と朝比奈は宍戸の仲介により、白虎ギルドの新人訓練の見学をすることになった。C級ゲートではあるが、新人のためA級とB級のハンターが参加している。宍戸たちから新人訓練だから水篠に手出し無用だと念を押す。
水篠が朝比奈に続いてゲートに入ると、ゲートから異様な違和感を感じる。すぐに宍戸が白虎ギルド社長の白川に連絡する。どうやらレッドゲートと言うものが現れたらしい。

第48話

右京を乗せて犬飼が水篠が潜入しているゲートまで運転する。まずは、水篠を始末するようだ。
水篠たちは雪原地帯にいる。状況がつかめない中、アイスエルフの奇襲を受ける。攻撃隊の中でも弱い2人が狙われる。1人は氷の矢に頭を貫かれるが、朝比奈に飛んできた矢は、水篠が防ぐ。
レッドゲートは上級ダンジョンでしか開かれないらしい。ゲートの向こうは異世界が広がっている。中に入ることができないため、白川たちも手出しができない。

第49話

A級の上原が攻撃隊全員を守ることはできないから、隊を2つに分けると説明する。簡単に言うと戦力になるB級以上だけ連れていき、残りのお荷物は自分たちで生き延びろとのこと。B級ハンターの今宮が上原ではなく水篠を選ぶ。氷の矢に気づいた水篠の方が戦力が上だと判断してのことだった。
レッドゲート内に部外者である水篠たちがいることを宍戸が白川に説明する。憶測ではあるが再覚醒者だと睨んでいることも伝える。
右京将人がレッドゲート前に到着する。白川が戦闘態勢に入りながらなぜここに来たのかたずねる。水篠に会いに来たことを伝える右京。みんながなぜ水篠に興味を持っているのか疑問に思う白川であった。

第50話

アイスベアの大群と交戦する上原。幸先は好調のようだ。一方水篠たちは森の中へと進んでいく。今宮がアイスベアの縄張りだと警告すると、水篠が先程襲撃を受けたアイスエルフのような理性のあるモンスターが出てこない証拠だと、森にいる間はクマにだけ注意すればすむと説明する。さらに1人ひとりに防寒具を提供する。亜空間魔法と勘違いされる水篠。亜空間魔法はとても高度な魔法らしい。みんなが水篠に質問するが、何も聞かず何も要求しないよう念を押す。
アイスベアが現れるが、一撃でアイスベアを倒す水篠にさらに驚くメンバーたち。焚火を囲んで先程倒したアイスベアの肉を食べるメンバーたち。非常に和やかなムードだ。
レッドゲート内ではあるが、デイリークエストを達成しないと、ペナルティーゾーンに飛ばされてしまう。そのため、面倒ではあるがクエストを淡々とこなす水篠。
水篠はクエスト達成後、アイスベアの巣へ行く。ここで影の兵士の初戦闘の相手をさせるのであった。

第51話

影の兵士たちは想像以上の戦力であった。問題点は再生するときにマナを大量に消費してしまうこと。アイスベアのドンはとても強く、歩兵たちを次々に倒していく。マナをすべて消費してしまった水篠は、影の兵士の再生ができない。イグリットにアイスベアのドンと戦うよう指示をする水篠。イグリットが大剣を使ってドンを倒す。その力は現在の水篠よりも強いのではと感じる水篠であった。
倒したアイスベアたちの影を抽出し、影の兵士にする。予定通り抽出に成功する。
すでにレッドゲートが開いて3時間が経過している。右京はその場を後にしようとするが、水篠がゲート内にいることを疑問に感じ、宍戸に詰め寄る。白川がこれを止めようとするが、右京が引き下がらないため、戦闘が始まる。
一方上原たちは、雪男との戦闘で攻撃隊が壊滅状態まで追い込まれる。上原が装備していた武器・防具もボロボロで使い物にならない。食糧不足からくる疲弊している上原たち。そこへアイスエルフたちが現れる。上原をのぞいてすべてのハンターが殺される。上原は怖くなりその場から逃げ出すのであった。

第52話

S級同士の戦闘が始まる。激しいぶつかり合いにすさまじい爆風が辺りをつつむ。しかし、両者の拳は相手に届いていない。犬飼が間に入り、止めたのであった。犬飼は水篠の再覚醒を最初に疑ったが、再測定でもE級だと判定が出たことを伝える。右京たちを倒せるほど力があるとは思えないと補足する。右京も諸菱がやったのだろうと初めから水篠が犯人ではないと思っていたようだ。それでも水篠を追って来たのは、ただの口実で人を殺せたら何でもよかったようだ。待っていても無駄と判断した右京はその場を後にする。
レッドゲート内では、火を囲み壇上しているお荷物と言われ捨てられたハンターたち。その様子をみて上原がつめよる。防寒具や食料などを独り占めにし、仲間を死に追いやった犯人を捜す。誰も名乗り出ないため、自分の隊から抜けた今宮が犯人だろうと判断し、今宮に襲い掛かる。が、その瞬間水篠に後ろから頭をはたかれ、吹き飛ぶ上原。
上原がアイスエルフを連れてきてしまった。レッドゲートのボス(バルカ※第53話で自ら名乗る)もいる。バルカは言葉が話せた。というより水篠がモンスターの言葉を理解できているようだ。アイスエルフの1人が水篠と戦いたがっていると紹介するが、水篠が瞬殺する。バルカは不敵な笑みを浮かべる。

第53話

バルカには人間を殺せと言う声が聞こえるらしい。しかし、水篠の前ではその声が聞こえない。そのため、水篠にほかのハンターたちを引き渡せば水篠に手出ししないと提案する。水篠も何者でなぜ人間を殺すのかたずねる。バルカが答えようとするが、ゲームのバグのように返答がなく、先程の提案を再度繰り返す。水篠は違和感を感じつつも、提案を断りアイスエルフとの戦闘を開始する。
アイスエルフと影の兵士がぶつかり合う。アイスエルフは倒せてもバルカは倒せそうにない。イグリットだけでは戦力不足。そのため強い兵士が必要な水篠は、上原が自分に攻撃を仕掛けてくるよう仕向ける。そして、上原を殺し、その影を抽出するのであった。

第54話

上原から抽出した影に「アイアン」と名付ける。アイアンのスキル:挑発の雄叫びでバルカの気をひきつける。そのすきにイグリットと水篠がバルカに攻撃を加える。水篠たちは、アイアンという戦力アップでバルカを危なげなく倒すことができた。
ゲートが現れる。ゲートを出る前に、水篠はバルカの影を抽出しようとする。

第55話

ゲートが開く。白川は上原がボスを倒してくれたと思っていたが、出てきたのは下級ハンターたちだけだった。宍戸は読み通りだとひそかにガッツポーズをする。水篠が朝比奈と帰ろうとするが、白川がいくつか聞きたいと水篠の肩をつかんで引き留める。水篠が責任者ならメンバーを助けたことに対する礼を先に言うべきだと睨み返す。白川が宍戸に水篠のスカウトを急ぐように伝える。
水篠はバルカの影を抽出できなかったため、不機嫌になっている。今回はバルカの短刀だけで満足することにする。
翌朝、諸菱が車で水篠を迎えに来る。さらに朝比奈と合流し、ゲートへ向かう。道中の会話から水篠と朝比奈の関係を勘違いする諸菱であった。