盗掘王第1話

第1話

2025年、地球のあちこちに墓が出現した。墓の中には「遺物」と呼ばれる奴らがいて、世界中を混乱に陥れた。神話や偉人・伝説・民話・大衆小説など古くから残された物語には力が込められていた。

©盗掘王第1話

遺物は少輔者に異能力を与え、遺物によって人生が変わった者たちがあちこちから聞こえてきた。人々は遺物を探し始めた。遼河も苦労の末、すごいものを手に入れることができた。

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それが「考古学者の遺物」だ。墓と遺物についての該博な知識を与える遺物。これで自分も新たな実力者としてその存在を知らしめることができると思ったが、一足遅かった。世界はすでに新たな秩序で健子に構築されていた。先に遺物を手に入れた者達によりほとんどが占有されそれ以外の人間は扱うことができない社会となっていた。そいつらの配下に下る以外の選択肢はなかった。そんな中、遼河はTKBMという巨大企業にスカウトされる。会長の大河原は発掘に関してのサポートを約束してくれた。

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その分仕事はきつく手を汚すことも多かった。特に盗掘については遼河の率いる盗掘団の実績は輝かしいものだった。そのおかげで大河原は数年後に、世界最強の人物となった。遼河たちの力を危険視した大河原は、遼河たちを罠にはめた。
遼河の最期の瞬間、何者かの声が聞こえた。声の主は自分の声が聞こえていることに驚く。遼河は自分を外に出すよう頼むが、すでに両足は切断され、ぎりぎりの状態だった。声の主は稀代の才能を持ちながら時代にそぐわず苦しみもがきながら身に着けた小細工も使えないまま死ぬんだと話す。それでも声の主にかみつく遼河に一度真の王座に座ってみろとチャンスを与えることにする声の主であった。

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目を覚ますとそこは警察署の中だった。遼河は事情聴取を受けていた。見覚えのある景色。時計を見ると2025年1月1日と表示されている。15年もの時間が巻き戻っていたのだ。カラスの言葉を思い出す。まだこの時代では遺物が出現していない。まだ高ランクの遺物も墓の中にある時期。さらに、これまでの記憶と知識がそのまま残っている。そのため自分がその遺物を手に入れるチャンスがきたのだ。