俺だけレベルアップな件第116話~第121話

ダンジョンブレイク編

第116話

俺だけレベルアップな件

騎士団ギルドの板東と千代田が昨日できたゲートについて話をしている。A級ゲートではあるが、最大値の測定結果が出たため、S級ハンターがいない騎士団には許可が下りない。S級ゲートならあきらめもつくが、5大ギルドなのに体裁がとれない上、他のギルドにゲートをとられてしまう。そこで、水篠に頼むことにする板東であった。
ギルド名を「我進ギルド」とすることにした水篠たち。後はもう1人の創立メンバー。向坂は水篠が求めているイメージと違うので候補から外される。水篠が求めるのは、ハンター資格はあるがギルド活動に興味がなく信頼できる人。
諸菱と考えていると事務所に誰かがたずねてくる。ドアを開けると、騎士団ギルドの板東が部下を2人連れて不気味な笑顔で立っていた。ゲートについて説明し、騎士団ギルドに合流を願う板東。ギルドとして対等な契約を結ぶ水篠。ゲートが出現してから日がたっているため明日ゲートに潜入することにする水篠たち。
翌日、とある高校。最近使われていない美術室に教師の指示で物を取りに来る生徒たち。そこでゲートを発見する。ゲートの前でのんきに話していると突然ゲートから大きく太い手が伸びてくる。そのまま頭を握りつぶされる1人の生徒。中から緑色のオークが現れる。

117話

俺だけレベルアップな件

美術室にいた生徒たちがオークの前で横たわっている。オークはさらに仲間を呼びにゲートへ戻る物と、先に狩りを始める物とに分かれる。廊下にいた生徒たちに襲いかかろうとするオーク。

ゲートに到着する水篠。あいさつもそこそこにゲートへ潜るメンバーたち。
ハンター協会に電話が入る。トイレから女子生徒が助けを求めるが、オークに見つかり殺されてしまう。運良く学校の外に逃げれた者もいるが、すでに殺された者、逃げれず教室に籠城する者などがいる。教室に籠城する生徒の中になんと水篠の妹もいたのであった。

118話

俺だけレベルアップな件

生徒の中に朝比奈がいるが、オークはハンターである朝比奈ではなく、さらに強いオーラを感じる水篠の妹に狙いをつける。持っている斧を振り下ろすオークだったが、間一髪のところで影の兵士が現れる。水篠が妹の護衛につけていた、カルガルガンの側近が緑色のオークの腕をつかむ。影の一撃で緑色のオークは校舎外に吹き飛ぶ。妹を守るように3体のオークが現れる。
場面は変わってA級ダンジョン内。モンスターを手際よく倒していく騎士団ギルド。休む間もなくさらにアンデッド系のモンスターが現れる。しかし、おそってくる様子もなく何かにおびえているようだ。水篠はS級寄りのA級ダンジョンを楽しみにしていたため、少し残念そう。

そのとき何かを感じる水篠。急用ができたとダンジョンを出ようとするが、板東がそれを止める。そのため、人間を守るよう指示をしてベルと20体ほどの影をを残すことにする。
水篠は急いで出口に向かう。妹につけていたオークからの信号からいやな予感がするためだ。ネクロマンサーの上位互換職についている水篠には攻撃してこないため、スムーズに出口まで出てこれた。「影の交換」ができるまで時間がかかるので、カイセルに乗り、妹の通う高校を目指す。

119話

俺だけレベルアップな件

緑のオークを圧倒する影たち。そこへボスが現れる。赤刃の部族の族長グロクタールと自ら名乗る。グロクタールを中心に影たちを攻撃していく。呪術で動いていることに気づき術者だと思われている水篠の妹が狙われる。緑のオークの攻撃を受け、影たちの再生が追いつかない。

その隙を突かれ、水篠の妹はグロクタールに捕まる。首をつかまれていたが、カイセルの影を確認し、おびえてその手を離してしまう。部下に逃げるよう命令するが、間に合わずカイセルが突っ込んでくる。妹の頭に手を置き、もう大丈夫だと声をかける水篠。おびえながらも名乗ろうとするグロクタールに対し、水篠は怒りをあらわにする。

第120話

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もう大丈夫だと、妹を抱きしめる水篠。ほかの生徒たちや朝比奈にも声をかける水篠だったが、妹を襲ったオークたちに対して怒りを隠せない様子だ。イグリットに妹をほかの影の兵士に生徒たちを任せる水篠。その間、オーガたちは水篠のオーラに怯えていた。

グロクタールの命令で1体のオーガが水篠に襲い掛かるが、単純な力だけでねじ伏せる。残りのオーガも一瞬のうちに倒されてしまう。辺りには多くの生徒たちの亡骸が横たわっている。後ずさりするグロクタールの口をつかみ、どうして人間を殺すのかたずねる水篠。グロクタールは絶えず頭の中に人間を殺せと聞こえると答える。水篠は自分を見ても同じように聞こえるかたずねるが、グロクタールは許しを請い続けるだけで答えない。そんなグロクタールに対し、罪は償わないとなと怒りの形相で話す。
A級ゲートでは、桐嶋が影の兵士(アリ)からモンスターの死体を取りもどそうとするが、力負けして全部食べられてしまう。その時に肩を負傷する。そんな影の兵士(アリ)に対し、ベルが注意する。さらに桐嶋の肩の傷を治癒魔法で治す。桐嶋はそんなベルの治癒魔法を目の当たりにし、自分よりも優れているヒーラーを手下にしている水篠に驚愕する。一行はボスの間に到着する。ゲートのボスがアークリッチだと分かり、騎士団ギルドのメンバーは愕然とする。以前、中国でアークリッチに大型ギルドの1つが倒されダンジョンブレイクを起こしていた。事態の収拾にあたったのが劉志剛(リウヂーガン)だったから被害も最小限で済んだが、A級攻撃隊ではどうあがいても勝てないことをメンバーたちは知っていたのだ。扉の向こうから倒し損ねたモンスターたちが集まってきている。魔法で扉を閉めるも数分しか持たないため、八方塞がりだ。その時、ベルの咆哮が辺りに響く。アークリッチがベルに王直属の舞台がなぜ我々を攻撃するのかたずねた。ベルはお前たちと違って王に選ばれたのだと答える。

アークリッチはそんなはずはない。我々も王に・・・。と話すが、会話が終わる前にベルが攻撃を仕掛ける。

第121話

俺だけレベルアップな件

アークリッチを一撃で仕留めるベル。アークリッチを倒したことで、操られていたモンスターたちも倒れる。その様子を見て、千代田が坂東に水篠がゲートに潜らなくても駒だけでクリアできそうだと話す。坂東は水篠の戦力の大きさに改めて驚愕するのであった。千代田が冗談で提案した業務提携の話に坂東が乗っかるが、千代田は自分のところだけで戦えるのに、よそのギルドを必要としないのではないかと話す。現在の法律ではCゲート攻略にも10人のハンターが必要だ。水篠は頭数をそろえられる。騎士団ギルドは戦力を補充できると双方にとってメリットになると話をする。
高校の前は学校関係者や保護者、医療隊やハンターたちでごった返す。水篠は後藤と車の中にいた。妹が搬送された病院に送ってもらっている途中のようだ。水篠はそこで異変に気づいて学校外に逃げた213人が無事だったこと、救助隊に助けられた10人を除けば逃げ遅れた生徒たちはみんな帰らぬ人となってしまったことを知る。ここ半年間で世界中で異常なまでにゲートの発生数が増加しているだけでなく覚醒判定に来る人も増えていると後藤は話す。後藤はさらに水篠にコンタクトを取りたがっている国が多数あることを伝える。ハンター協会にはそれを止める権利はないが、この国に残って欲しいと伝える。できることは何でもするという後藤に対し、水篠は自分1人で上級ゲートに潜れるようにしてほしいと伝える。
諸菱が従妹の明菜にギルド加入のお願いのために電話をする。後日、我進ギルドの事務所に明菜は呼ばれる。明菜はA級ハンターで芸能活動をしている。諸菱にある程度のことは聞かされているようで、話はスムーズに進んだ。

ハンター協会では水篠への特別待遇に納得しないものがいた。後藤は特別待遇の何が悪いのかと話す。続けて、他国が水篠獲得に動いている中、自国にS級ゲートが発生した時、どう対応するのか代案を出してほしいと付け加える。