俺だけレベルアップな件 あらすじ 第1話~第10話

二重ダンジョン編

第1話

水篠旬(みずしのしゅん)この物語の主人公。ハンター協会に所属するE級ハンター。母親の病院代をハンター協会から支払われる補助金でまかなうためにハンターという職業についている。ハンターたちからは、「人類最弱兵器」と呼ばれている。
本日も水篠は生活のためにダンジョンに入る。ダンジョンに入る前にリーダーを決めることになった。この中で一番強い馬渕がリーダーとなる。
同じダンジョンに潜入する真島から後ろで怪我をしないように粘っていろと言われるが、今日こそはとひそかに闘志を燃やしている水篠であった。

第2話

今回のダンジョンのランクはD。水篠はヒーラーの観月にこんなことを続けていたらいつかお大事になると説教されながら治療を受けている。
リーダーの馬淵は炎の魔法で、真島は剣で次々とモンスターを倒していく。レイドが終盤に差し掛かりホッとする観月。子どもが生まれるため、まとまったお金が必要になった久我も久々の参加だったが無事でいた。
モンスターを倒した際に手に入る魔法石は、C級モンスターにもなると100万以上の価値がある。しかし、E級のモンスターを倒して手に入れた魔法石が1つだけの水篠では、命を懸けているのに割が合わないものだった。
ダンジョンの奥にもう1つ入り口があるのを発見したパーティー。二重ダンジョンと言って非常に珍しいダンジョンの一つだ。ダンジョンのボスを倒すとゲートが閉じるのだが、まだ閉じていないので、ボスはまだ健在。こういうケースは、本来なら協会に報告するのだが、せっかくの取り分が減ってしまうため、多数決をして進むか決めることになった。水篠の判断で多数決が決まる状況の中、妹の大学進学などでもお金がいるため、水篠は進むことを決断した。

第3話

B級ヒーラーの観月のおかげでなんとかここまでこれたのにさらに奥まで進むことに正気じゃないと怒られる水篠。
ボスのいると思われる部屋の扉の前につくパーティー。ほかのダンジョンとは雰囲気が違うため警戒するハンターたち。C級ハンターの中でも上位クラスの馬淵が1人でも進むと扉を開ける。みんなもそんな馬渕について行く。
扉を開けると灯台に火がともる。人目に触れることがなかったためか、部屋の中にある石像も寂れている。中央を向くように石像が並んでいる。石像は楽器を持っていたり武器を持っていたりと様々だ。その中にひときわ大きい石像があった。モンスターは見当たらない。部屋の中央には魔法陣があるだけであった。
石像の一体がルーン文字で「カルテノン神殿の掟」が書かれた石板を持っている。1つ目:神を敬せよ、2つ目:神を讃えよ、3つ目:神を信仰せよ。文字を解読していると観月が水篠の手をつかみながら、大きな石像の目が動いたと怯えている。「この掟を守らない者は生きて帰れない。」馬淵が文字を読み終わると、扉が急に閉まった。反対していたハンターの1人が嫌気がさしたため扉を開けて帰ろうとする。扉に手をかけた瞬間、扉付近の石像が持っていた武器でハンターを瞬殺する。そして、何事もなかったように元の体制に戻ったのであった。
その光景をみて水篠は、観月が言ったことが本当だったのでは?と大きな石像に目をやる。石像がこちらを見下ろしていたのであった。

第4話

先程倒されたハンターのランクはD。水篠よりは強い。普通ならD級ダンジョンにこれほどの強さを持ったモンスターは出てこない。水篠はこれまで参加したダンジョンを思い出す。どんなにランクの低いダンジョンでも水篠にとっては毎回が命がけ。ハンターならダンジョンで稼いだお金で強い武器・防具を買うのだが水篠にはそれができない。安い武器を買ってもすぐ壊れてしまう。そのため、いつも身一つで戦う必要があった。だからなのか何か感じるものがあった。
水篠がみんなに伏せるよう叫ぶ。次の瞬間大きな石像の目から光線がでる。水篠の呼びかけに答えた者は助かったが、それ以外の者たちは跡形もなく消えてしまった。観月は怯えて動けない。馬淵が起き上がらないよう指示を出す。
馬淵が水篠に話しかける。その馬淵の左手も石像の攻撃でなくなっていた。馬淵は水篠に石像のランクを聞くが水篠には答えられない。馬淵曰く、B級にも即死レベルのモンスターはいなかったらしい。
パルテノン神殿の掟を守らないと死んでしまう。掟に書かれていた「神」とは、目の前にいる大きな石像ではないかと考える2人であった。

第5話

ゲートとは異次元とこっちの世界を結ぶ通路。10数年前から世界各地で出現し、ハンターの登場など常識を逸脱した出来事が起こり始めた。
ハンターと呼ばれる覚醒者たちが一度得た能力は変化しない。そのハンターたちはゲートの向こう側にあるダンジョンにいるモンスターを倒す役目を担っている。それを食にするものを「ハンター」とよぶ。
先程の一撃で生き残ったメンバーの戦意は失われている。馬淵もあの石像の相手をせず、脱出しようと考えている。しかし、動けば、大きな石像(ここからは神像)に攻撃され、運よく扉まで行けてもほかの石像に攻撃される。
スピードに自信のあるハンターが扉を目指して走り出すが、神像の光線の前に一瞬で消し飛んでしまった。
水篠は攻撃が規則的すぎると感じる。部屋にはルールがあり、そのルールは石板に書かれていた3つの掟であるのではないかと推測する水篠であった。

第6話

水篠が立ち上がると神像の目が光り、ひざまづくと目の光が消える。その結果から頭の位置が低いと神像が攻撃してこないと理解する水篠。残ったメンバーは水篠の指示通り行動する。その光景を見て、神像は不気味に笑みを浮かべる。
10数mある神像が立ち上がり、ハンターを襲う。2つ目の掟は「神を讃えよ」。ハンターの1人が讃美歌を歌うが踏みつぶされてしまう。

第7話

久我は家族のためにも生きて帰らなければならない。逃げ切れたと思った矢先、後ろにいた石像が持っていた大剣を振り下ろす。ほかにも武器を持った石像に近づいたハンターたちは襲撃を受ける。
ここでも冷静に規則性を観察する水篠が、武器を持った石像ではなく、楽器を持った石像に近づくよう指示を出す。馬淵が楽器を持った石像に近づいたら石像が演奏を始めた。水篠と観月も楽器を持った石像に近づいたが、2人で近づいても石像は動かない。そのため、水篠は観月をその場に残し、別の石像を目指す。第2の掟もなんとかクリアする水篠だが、足を負傷する。

第8話

第2の掟をクリアした段階で、水篠の右足は失われ、17人いたメンバーが6人になっていた。真島はこの結果に、手のひらを返して、馬淵を責め立てる。馬淵はそれを真摯に受け止める。
神像がまた動き出す。神像の動きに合わせて、中央に祭壇のようなものが現れる。3つ目の掟は「神を信仰せよ」。祭壇から連想されるのは、生贄を捧げること。真島に今回の責任を取るため馬淵に生贄になるよう迫る。
馬淵が祭壇に移動すると祭壇の周りに火が灯る。しかし、何も起きない。水篠が祭壇を調べに行く。すると、水篠とともに祭壇まで来た人数分炎が灯る。人数分炎が灯るため、残りのメンバーにも祭壇に来るよう促す水篠。
全員が祭壇に上がった瞬間、青白い炎が祭壇を囲み閉じていた扉が開くのであった。出ていいのか困惑するメンバーであった。

第9話

周りを囲んでいた青白い炎が消える。さらに周りを取り囲んでいた石像が近づいてきた。石像が近づくのは目を合わさないから。目を合わせば石像は動かない。青白い炎がまた1つ消える。
ハンターの1人が恐怖に耐えきれず、逃げ出す。祭壇から降りると、今度は赤い炎が消える。ハンターは出口を目指して走る。なんと扉から出ることができたのだった。しかし、扉が少し閉まった。
青い炎は時間の経過とともに消える。赤い炎は祭壇にいる人数だけ灯る。水篠は、開かれた扉は罠だと考える。神への信仰とは、恐怖と危険、甘い誘惑の中でも信じ続けることができるのか試されているのかもしれない。
しかし、また1人恐怖に負けて逃げ出す。人が減れば死角が増えるため、石像を止めておくことができない。水篠は青い炎がすべて消えるまで我慢すれば助かると言うが、真島も恐怖に負けて逃げ出す。
真島が抜けたことによって死角が増え、石像を止めておくことができなくなった。

第10話

馬渕が観月に怪我をしている水篠を連れて出るよう促す。しかし、観月自身も自力では歩けないくらい消耗している。水篠が馬淵に観月を連れて逃げるよう言う。結局、馬淵が観月を連れて逃げることになる。
水篠は死ぬのが自分1人で良かったと考えるが、1体くらい道連れにしてやると、真島が置いていった剣を構える。しかし、石像の攻撃に抵抗できないまま、祭壇の上に放り投げられる。右足はひざから下がなくなり、腹は槍で貫かれている。祭壇には水篠の身体から流れる血が大量にしたたり落ちる。
死の淵で、生への執着心が沸き起こる。無情にも石像が最後の一撃を水篠に加えようとする。その時、最後の青い炎が消えたのであった。
時が止まり、ゲームコマンドのようなものが出てくる。シークレットクエスト「無力な者の勇気」の条件をすべてクリアしたと。
クリアした者は、プレイヤーになれるようだが、それ以外の情報はない。引き受けなかったら死んでしまう。水篠は困惑するが、死ななくてすむからとプレイヤーになることを承諾する。