俺だけレベルアップな件第11話~第17話

インスタンスダンジョン攻略編

第11話

水篠は病院のベットで3日ぶりに目覚める。身体は元に戻っている。起きたところにハンター協会の監視課の人が水篠に会いに来た。そこで、馬淵と観月の現在の状態について聞かされる。ほかの人の話については、水篠自身が断ったため話されなかった。生存者からの情報で二重ダンジョンに侵入したが、石像などの痕跡は何一つなかったようだ。生存者の情報が一致しているため、ハンター協会も信じることにしてようだ。
今回、ハンター協会から人が来たのは水篠の「再覚醒」を疑ってのことだった。ハンターの能力は通常、覚醒時に決まるのだが稀に覚醒後に覚醒をする者がいる。魔力測定器で測定をするが、水篠の数値はたったの10だった。E級でも普通は70を超えるらしい。
ハンター協会の人は測定を終わらせるとそそくさと帰っていく。水篠は測定結果も気になったが、コマンドが頭上に出ていることの方が気になっていた。どうやら水篠にしか見えないようだ。
水篠の妹が心配して見舞いに来る。妹にコマンドの使い方を相談するが、逆に頭の方を心配される。
コマンドには「プレイヤーの成長をサポートすること」「指示に従わない場合は、ペナルティがあること」「報酬が支給されること」など書かれていた。デイリークエストは「腕立て伏せ・腹筋・スクワットを100回ずつ、ランニング10km」と出ている。もちろんペナルティがあるようだ。
水篠はそれを真に受けず、一眠りしてから考えることにした。
時間内に達成できなかったため、水篠は異世界に飛ばされる。そこはどこまでも続く砂漠地帯だった。さらに巨大毒牙砂ムカデというモンスターまで出現する。ペナルティクエストは4時間ここで生き抜くこと。

第12話

巨大なムカデに対して戦うすべがない水篠は、ただ逃げるしかない。ペナルティクエストが完了したと同時に元いた病室に戻された。それからはデイリークエストである基礎トレーニングを欠かさない水篠だった。
クエスト報酬では、「状態回復」「能力値ポイント+3」「ランダムボックス」から1つ選べる。短期間でシステムのうちのいくつかを理解していく水篠。
病院に外出許可をもらい、デイリークエストで手に入れたダンジョンの鍵を使用する。ダンジョンから脱出するにはボスを倒すか「帰還石」というアイテムを使用しなければならない。ダンジョンの入り口からは不気味な風が流れてくる。

第13話

ダンジョン内を歩いていると急にモンスター(剛鉄牙のライカン)が襲ってくる。ヒーラーもいない中、目の前のモンスターを倒せるか不安になるが、体が軽い。せっかく拾った命だと拳を握りしめ、殴り飛ばす。攻撃は当たるが相手にダメージがない。やはりだめなのかとあきらめかけるが、インベントリの中になぜか入っていた真島の剣を使用する。大した武器ではないが、それでもモンスターを倒すのには十分だった。

第14話

レベルアップするとすべての能力値(筋力・速度・感覚・体力・知能)が+1される。レベルアップすれば強くなれるんだと自信がわいてくる。
通常のダンジョンとは違いモンスターを倒しても魔法石を手に入れられない。その代わりアイテムをもらえる。このあとのこと考えているとさきほど倒したモンスターと同種族のモンスターが10数体群れになって襲い掛かってくる。「死ならもう経験した」水篠は想いを強く持ち、群れに攻撃を仕掛ける。すべてのモンスターを倒すが、さらに10数体のモンスターが襲い掛かってくる。

第15話

モンスターを数10体倒したところで、武器を見つめる水篠。剣はひび割れ寿命が尽きかけている。
鋼鉄牙のライカンを倒し終えたところで、「狼虐殺者」という称号を得る。獣タイプモンスターとの戦闘で能力値が40%アップするというものだ。さらに帰還石をはじめいくつかのアイテムも手に入れられた。強くなるチャンスを得たので、迷いながらもこのまま進むことにする。
モンスターには動作パターンがありそれを把握すれば、動きを予測しやすくなる。戦いを重ねるたびに強くなっていく水篠。水篠にはモンスターの名前が見えている。名前の色でモンスターの強さがある程度わかるようになっている。白は比較的弱く、オレンジは水篠と同程度か少し上くらい、赤はかなり強い。はじめはオレンジに見えていたライカンも白く見えるようになった。
強くなってはいるが、まだ下にいるモンスターにはかなう気がしない水篠。それでも下に続いている階段を降りる。下の階に降りたところで敵の襲撃を受ける。襲撃の際に剣を折られてしまう。水篠もダメージを受ける。目の前には沼の主 青毒牙のカサカという大蛇が水篠を見下ろしている。名前はオレンジ色。敵の威嚇に対し、折れた剣を構える水篠であった。

第16話

カサカの鱗はとても固く折れた剣でも拳でも歯が立たない。逆に水篠はどんどんダメージを受ける。
「人類最弱兵器」ハンターたちから嘲笑われ続けてきたことを思い出す。そんな自分が恥ずかしいと感じる。二重ダンジョンでは、強者の前では偽りの優しさなど無力に等しいことを学んだ。弱いから知識があっても頭の回転が速くても相手のことを想っていても裏切られる。だから強くなるんだと決意を固くする。
神像と対峙した時の思い出し、それに比べればカサカなど大したことない思う。素早いカサカの首に飛びつき、剣を捨て両腕で締め上げる。暴れるカサカだったが、水篠は辛くもカサカを倒すのであった。

第17話

カサカを倒し、「カサカの毒牙」という短剣を手に入れる。これは真島の剣の2.5倍の攻撃力がある。さらに「麻痺」「出血」という効果もある。もう1つの「カサカの毒」は危険なにおいがするアイテムだ。物理ダメージが20%減少するが、筋力がー25となる。
ボスを倒したのでダンジョンから出ることができた水篠。元の世界の駅構内に戻ってこれた。外に出てみると、自衛隊の人が声をかけてくる。どうやらダンジョンからモンスターが出てきてしまったようだ。ハンターだと分かり現場に案内される。
モンスターを倒すためにすでにハンターたちが戦っている。防御力が高いモンスターに攻撃が通らないので苦戦している。ヒーラーとして観月も参戦しているが、動きがぎこちない。まだ、二重ダンジョンがトラウマになっているようだ。D級のボスに対し、水篠が折れた真島の剣を投げる。水篠の一撃でモンスターは倒されるがそれに気づけたのは、D級のハンター1人だけだった。
水篠は何も言わずその場を後にする。