俺だけレベルアップな件第122話~第〇〇話

二重ダンジョン再編

第122話 第123話 第124話 第125話 第126話 第127話 第128話

第122話

我進ギルド初のレイド。記者たちが水篠にコメントを求める。そこに犬飼が現れ、SNSに今後気をつけるよう水篠にくぎを刺す。犬飼は影の兵士の測定をする。名無しの影でもB級以上となっている。A級ゲート攻略の水準を大幅に超えている水篠の戦力に驚くばかりである。今回は後藤の指示もあってレイドに犬飼も参加することとなる。

ゲートに潜って数分後、さらに驚きの光景を目の当たりにする犬飼。A級モンスターのナーガは戦闘と魔法の両方に長けているハンターですら手を焼くモンスターなのだが、それを影の兵士たちは容易く倒していく。特にイグリットに注目をしているようだ。電撃魔法はかなりランクの高い魔法系ハンターしか扱えないようだが、剣を振るたびに雷撃を放つイグリットの強さをS級並と判断する。その横でベルはモンスターの死骸を食べている。水篠に蹴飛ばされ、壁にめり込む。マナ石の発掘も影が手際よく行っている。

ボスの魔にはナーガのボスがいた。水篠は影の兵士を解除する。影の兵士たちだけでも十分なのではと、水篠にたずねる犬飼に対し、水篠は、戦いの勘が鈍るのでと言い、ボスに向かう。一瞬のうちに倒し、影の抽出をおこなう。ナーガのボスはとても大きいのでキバが持ってゲートの外へ出る。報道陣にカメラを向けられ照れるキバ。
協会に戻った犬飼はげっそりした様子で、後藤に事の顛末を報告する。あれはレイドではなく大虐殺だったと。少し恐怖を感じているようだった。後藤は自分の目に狂いはなかったと微笑む。
舞台は変わってDFN首都DFC。突如巨大なゲートが街の空に出現した。

第123話

DFNの大型ギルドである抜剣・暗鬼・覇王・雪山のマスターを全員収集している。現在、抜剣ギルドのマスターを務めているのは前副マスターのレイジだ。架南島レイドで前マスターのリューを含む7人のS級を亡くしている。さらにハンター協会会長のゲオの指示で動いていたため、落ち目だと噂するものまで現れる。
会議では、DFCに現れたS級ゲートの対応策を話している。トーマスを雇いたいが、彼を雇う資金がDFNにはなく、結界能力者のユーリ・オルロフを雇用する方向で話はまとまった。
事務所に向坂がいた。戻って来た水篠が話しかけると、本当は、ギルド創設者の1人である諸菱明菜のことが気になっていたのだが、美濃部から伝言を預かっていると切り出す。事務所の中で話の続きをする2人。

美濃部は向坂に話した。誰かが真っ暗な闇の中から自分を引きずり出し、自我と意識はあるが水篠のためだけに生きていく奴隷のような状態だったと話す。しかもそれを幸せに感じるから余計に怖かった。水篠の軍の正体は・・・。
レイド中に向坂の話を思い出し、話が本当だろうと嘘だろうと、この力について知る必要があると考える水篠だった。諸菱が妹の容態についてたずねる。妹はしばらく自宅療養を取ることになったと話す。影の兵士をつけているので、話が出たついでにスキルの「感覚共有」を使用する。妹はリビングで寝ている。ベルはテレビで時代劇を見ている。ついでにほかの人たちの様子も確認する。母親は買い物中。白川と最上は何やら言い争っている。向坂はお風呂につかっていた。急に赤くなる水篠。諸菱からDFNの首都に出たS級ゲートの話を聞く。ダンジョンブレイクまであと3日しかないらしい。水篠にも連絡があったが参加するかは考え中とのこと。カルテノン神殿が現れるゲートの位置が表示されるまであと26時間。そちらが最優先事項。あそこに戻れば答えを見つけられるかもしれない。どちらにしても時間がたてばわかることがあるかもしれないと、ダンジョン攻略に戻る水篠たちであった。

ユーリ・オルロフがDFNのレイジと交渉をしている。ユーリは補助系ハンターで世界トップの能力者だ。DFNではあちこちにA級ゲートが出現しているため、S級ハンターをS級ゲートに6人しか出せない状況である。そこでユーリは1日1000万ドル、年間で36億ドルを要求する。

第124話

オルロフが年間36億ドル出せば国が守れる、36兆がないトーマスに比べたら破格だと笑って話す。レイジが提示された金額に言葉をなくすが、オルロフが後ろに立っているひょろっとしたのを100人雇うより自分1人の方がマシなはずだから、悩む必要はないだろと話を続ける。ロシア語は分からないが、話の雰囲気で自分たちのことを言われていると感じたルノーとカナは、敵意をむき出しにする。が、次の瞬間、オルロフの能力で動きを封じられる。S級の2人をいとも簡単に拘束するオルロフに対し、レイジは冷静に少し電話してきますと席を立つのであった。

水篠の自宅。ちょっと出かけてくると水篠は母に言う。母親が玄関で靴を履く水篠に向かって、もう心配しなくていいのよね。とたずねるが、水篠は約束があって出かけるだけ。とほほえみながら話す。カウントダウンが始まる。鍵を使用するゲートの位置が表示される。
妹が通っていた高校では再度ゲートが現れていた。そこに水篠が現れる。ハンター協会スタッフにゲートが出現してからどれくらいたったか質問すると、今日で3日目だと返事があった。ゲートの出現とゲートの情報が表示されるのは別だったのだ。ゲートはC級程度で2時間ほど前に攻撃隊が潜入したようだ。水篠はレイド中止を求める。今やめないと全員死ぬことになると言い残し、ゲートへ入っていく。
ゲートの中では開かない扉の前で攻撃隊が立ち往生している。そこに水篠が現れ、ここからは自分が代わるから引き返すよう話す。持っていた鍵で扉を開け、中に入ろうとすると、このダンジョンを買ったのは、自分たちだから追い返す権利は水篠にないと主張する。まわりのみんなもそれに同調してきたため、進みたければ進めばいいと水篠は返事をする。扉の中に足を踏み入れる攻撃隊メンバーに石像が大剣を振り下ろす。水篠が助けていなければ、今の一撃で即死であっただろう。もう一度、中に入るのかたずねる水篠。二重ダンジョンが発声したと協会に連絡するよう言付け、扉の中に入る。

すべてがはじまった場所にもう一度足を踏み入れることになった水篠。この部屋にいる石像は操り人形で、唯一魔力を放っているのはおまえだと石版を持った石像の前に立つ。石像は不気味な笑みを浮かべながら、やっと来たかと水篠に語りかけるのであった。

第125話

空港にオルロフが降り立つ。待ち構えていた報道陣から質問攻めに遭う。悪い気はしてないようだ。どのようにゲートを封じるのか聞かれると、いつもの方法を使うと答えるオルロフ。ゲートのまわりに強大な魔方陣を描き、魔力を浴びせるとゲートの中にいる物が倒せるという。結界の維持には莫大な魔力が必要なようだ。しかし、作った結界魔方陣は周囲の魔力を吸収することができるため、DFCのあちこちに大量のマナ石を設置して対応するらしい。

俺がみんなを助けるから俺のことを一生忘れるなよ。と、強気の物言いをするオルロフ。
その様子をテレビで見ている後藤と犬飼。オルロフが1人でゲートを封じこめるかは分からないが、失敗すればどんな事態になるかは容易に想像できると話す後藤。水篠の動向について犬飼にたずねると、水篠は都内のゲートを回っていると報告を受ける。活動区域が白虎、ハンタース、死神と被っているため、ギルド同士の摩擦を懸念するが、我進ギルドからは、1週間だけその近隣のゲートを任してほしいとのことなので、たのギルドに理解を求めようと話す後藤。犬飼は電話がかかって来たので、一度その場を離れる。後藤も約束があるからと席を立つ。犬飼は電話で、高校に再度ゲートが発生した事、それが二重ダンジョンだった上に水篠が入っていると報告を受ける。

持っている石板を砕く石像。石像にモンスターなのか問う水篠に、自分のことを聞くのではなく、水篠自身が何者なのかを聞くべきだろうと話し、最終テストを行うと告げる。テスト終了時点で立っていられたら、質問にすべて答えることがお前への褒美だと付け加える。フロアの石像たちが輪生体制に入る。水篠は影の兵士たちを召喚しようとするが、専用スキルを封印される。さらにストアの使用も封印されてしまう。襲い掛かってくる石像たちを素手で倒していく水篠。あの時は、動きを捉えられなかった石像たちに対して互角以上に戦えている水篠。優勢に戦っている水篠の前に、前回の悪夢の元凶である神像が不敵な笑みを浮かべながら立ちふさがる。

第126話

DFNハンター協会の会長ゲオが後藤に架南島の魔法石を放棄する書面を渡す。それと引き換えに水篠を雇用するチャンスが欲しいと話す。後藤が通訳なしで話そうと提案する。後藤は架南島レイドの時のように何か企んでいるのではと単刀直入にたずねる。現在、抜剣ギルドとの関係に亀裂が入っている上、リューがいなくなりパワーバランスが崩れたため、他のギルドも制御不能になっている。さらに、今回のS級ゲートの封じ込めに失敗したらすべての責任をゲオが取ることになる。後藤は、リューのチームが架南島レイドで持っていた、日本のS級ハンターのせん滅作戦の証拠が入ったレコーダーをゲオに突きつける。後藤はすさまじい形相でゲオを睨みつけ、目の前でレコーダーを握りつぶす。一人の行動でアジア全体を聞きに陥れるわけにはいかない、水篠に感謝せよと冷静に言葉を続ける。

舞台は変わって二重ダンジョン。水篠は向かってくる石像を倒し続けている。神像の目が光る。かわせないと判断し、石像たちをスキルを使って盾にする。即死レベルの攻撃を仕掛けてくる神像を先に倒すことにする水篠。石像の顔面に攻撃するが短刀では亀裂を入れる程度のダメージしか与えられないため、素手で殴る水篠。何度も何度も亀裂の入った個所を殴り、なんとか神像を倒す。

神像を含め、すべての石像を倒した水篠に、素晴らしいと拍手を送る石板を持っていた石像。自分が最後の相手だと、その石像が話すと、緊急クエストが発動する。10分以内に敵を倒さなければ心臓が停止する。再度、何者かたずねる水篠に、自らをシステムの設計者と名乗る石像であった。

第127話

二重ダンジョンの外では、犬飼が手の空いていた協会の精鋭7人を連れて準備を整えている。ゲートに近づくと、背筋の凍るようなオーラを感じ取る犬飼。ほかのハンターは、何も感じていないようだ。犬飼は近くに待機中の大型ギルドに至急の応援要請を入れるよう指示を出す。

システムの設計者は6本の翼を腕に変え戦闘態勢を整えると、水篠に殴りかかる。ガードをするも吹き飛ばされ、壁にめり込んでしまう。防戦一方かと思いきや、反撃を加える水篠。設計者は人間との戦いがこんなにも楽しめるなんてと楽しんでいる様子だ。水篠は、プレイヤーとして選んだ理由やこの世界に起きていることなどをたずねる。設計者は自分はただプレイヤーの育成システムを設計したのみだと答える。残り時間6分。落ちていた武器を拾い、再度攻撃を仕掛ける設計者。水篠は戦いの中、感覚が研ぎ澄まされていく。設計者の攻撃をかわすだけでなく、反撃に出る。偽の肉体である設計者の腕が落とされる。設計者は水篠が選ばれた理由を僅かだが混ざっているとつぶやき、想定を上回る水篠の動きに苛立ちを隠せない様子だ。石像たちを再び動かし、水篠を攻め立てるが、水篠の攻撃に残り時間2分を残し敗北を認める設計者であった。

第128話

答えはお前の中にある。判断はお前に委ねる。と、設計者は語り掛ける。メモリーに保存されたデータを読み込むかシステムに問われる水篠は、はい、許可すると返事をする。
その瞬間、水篠は、記憶の中に飛ばされる。アイスエルフやハイオーク、ゴブリンなどモンスターの軍勢が紫色の空を見上げている。モンスターたちは、空から現れた銀色の兵士と激しい戦闘をおこなう。しかし、圧倒的に銀色の兵士が優勢だった。

モンスターが全滅しかけていた次の瞬間、影の君主が現れ、影の抽出をおこなった。水篠の比ではない数の影の軍団が、再び銀の兵士に飛びかかる。戦いは再び勢いを増していく。圧倒的な兵力の前にモンスター・影の君主の勝利に見えた。彼らが現れるまでは・・・。
いいですかと、最上がたずねる。犬飼がハンタースの最上、向坂たちと合流し、二重ダンジョンのゲート前に立っていた。扉を開けると、前回にはなかった神像と石像の残骸が現れる。本当にあったのかと犬飼がつぶやく。設計者がまたもや予想外の展開だと、最上たちに話す。

モンスターが話していることに一同驚きを隠せない。さらに続けて、王の眠りを妨げるなと話し、一太刀で3人のハンターたちを切り刻み王に捧げる生贄にちょうどいいと独り言を言う設計者であった。